カスタマーハラスメント 発生報告書(現場の対応記録、言動の類型、対応を打ち切る判断、被害を受けた従業員への配慮と再発防止の記録)【無料テンプレート】
顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)が起きたときに、現場の従業員と上司が経過を記録する報告書のひな形です。日時・相手・言動を事実で残す欄、言動の類型、複数対応・警察への通報・対応の打ち切りの判断、被害を受けた従業員への配慮と再発防止策を、1件ごとに記録できます。
- 形式
- DOCX
- 使う場面
- 顧客・取引先・利用者から、暴言、長時間の居座りや電話、過大な要求などを受けたとき(その日のうちに現場で記入し、上司・相談窓口に提出)
- 最終確認日
- 2026年10月29日
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このテンプレートについて
2025年6月の労働施策総合推進法の改正により、2026年10月1日から、会社の規模や業種を問わず、カスタマーハラスメント対策として雇用管理上の措置を講じることが事業主の義務になりました(厚生労働省「改正労働施策総合推進法等特設ページ」)。カスタマーハラスメントは、①顧客、取引の相手方、施設の利用者など事業に関係する人の言動で、②社会通念上許容される範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるもの、の3つをすべて満たすものです(厚生労働省Webマガジン)。
会社が講ずべき措置には、方針の明確化と周知、相談体制の整備、事後の迅速かつ適切な対応(事実関係の確認、被害を受けた労働者への配慮、再発防止)、悪質なケースへの抑止のための措置、プライバシーの保護と不利益取扱いの禁止があります(同)。この報告書は、そのうち事実関係の確認と再発防止のための記録に使う様式です。従業員からの相談の受付は、ハラスメント相談記録票とあわせて使ってください。
厚生労働省のマニュアルが示す対応のポイント
厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」(令和8年度改訂版)は、次のような対応を示しています。
- 正当な申入れを、手順を踏まずにすぐカスハラと決めつけることは避け、まずは状況を正確に把握し事実確認をする。
- カスハラが疑われる場合は、録音・録画、対応記録、時間の計測など、第三者が検証できる証拠を集める。悪質性が高いと疑われる場合は一人で対応せず、複数名で対応する。
- 暴行、傷害、脅迫など犯罪に該当する言動は、警察に通報する。
- 長時間の居座りや電話による拘束では、対応できない理由を説明したうえで、膠着状態から一定時間(30分程度)を超える場合にお引き取りを願う、または電話を切るといった対応例を挙げています。
- 事案の内容や対応の経緯を記録し、被害を受けた従業員のプライバシーを含む個人情報の取扱いに注意して関係部門と共有し、再発防止に活用する。
録音・録画を行う場合は、個人情報保護法などを守って行うよう同マニュアルは注意しています。
使い方
- 現場で対応した従業員が、その日のうちに「1. 発生の状況」と「2. 言動の内容」を記入します。相手の言葉は、できるだけ発言のとおりに書きます。
- 上司(現場監督者)が「3. 会社の対応」を記入し、相談窓口・総務に提出します。
- 相談窓口・総務は「4. 被害を受けた従業員への配慮」と「5. 再発防止」を記入し、対応の基準や手順の見直しにつなげます。
記入時の注意
- 報告書は、相手の個人情報と、被害を受けた従業員の心身の状況を含みます。閲覧できる人を限定して保管します。
- 「カスハラかどうか」の判断は現場に任せきりにせず、会社の基本方針と対応の基準に照らして、上司・相談窓口が判断します。
- 報告したことや相談したことを理由に、従業員を不利益に扱わないことを社内に周知します。
- このひな形は一般的な例です。自社のカスハラ対策の基本方針・対応マニュアル・業種に合わせて修正してください。法的措置を検討する場合は弁護士に相談してください。
内容のプレビュー
カスタマーハラスメント 発生報告書
※この報告書には個人情報・健康に関する情報が含まれます。取扱いに注意し、閲覧者を限定してください。
報告日:____年__月__日 報告者(所属・氏名):________
1. 発生の状況(対応した従業員が記入)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生日時 | ____年__月__日(_)__時__分 〜 __時__分(対応時間:__分) |
| 場所・手段 | □ 店舗・窓口 □ 訪問先 □ 電話 □ メール・問い合わせフォーム □ SNS・口コミサイト □ その他____ |
| 相手 | □ 顧客・利用者 □ 取引先 □ その他____ 氏名・会社名(わかる範囲):______ |
| 相手の連絡先・顧客番号 | ______ |
| 対応した従業員 | ______(人数:__名) |
| 同席者・目撃者 | ______ |
| 記録の有無 | □ 録音 □ 録画・防犯カメラ □ メール・書面 □ 画面の保存(SNS等) □ なし |
| きっかけとなった申出・苦情の内容 | ____________ |
| 申出に対する会社側の落ち度の有無 | □ あり(内容:____) □ なし □ 確認中 |
2. 言動の内容
時系列の記録(相手の発言はできるだけそのまま)
| 時刻 | 相手の言動 | こちらの対応 |
|---|---|---|
| __:__ | ______ | ______ |
| __:__ | ______ | ______ |
| __:__ | ______ | ______ |
言動の類型(あてはまるものすべて)
| 区分 | 類型 |
|---|---|
| 要求の内容 | □ 商品・サービスに瑕疵・過失がないのに要求する □ 商品・サービスと関係のない要求 □ 過大な金銭補償・土下座・謝罪文の要求 □ 従業員の解雇・処分の要求 |
| 言動の態様 | □ 暴力・物を投げる □ 暴言・侮辱・人格を否定する発言 □ 大声・威嚇・脅迫 □ 長時間の居座り・電話による拘束 □ 同じ内容の執拗な繰返し □ 性的な言動 □ SNS等への従業員の個人情報・写真の投稿、誹謗中傷 □ 差別的な言動 □ その他____ |
| 回数 | □ 今回が初めて □ 過去にもあり(__回目。前回:____) |
3. 会社の対応(上司・現場監督者が記入)
| ✓ | 対応 | 内容・時刻 |
|---|---|---|
| □ | 上司・現場監督者に引き継いだ/複数名で対応した | __:__ 対応者:____ |
| □ | 対応できない理由を説明し、応じられないことを伝えた | ______ |
| □ | 対応の打ち切り(お引き取りのお願い・電話を切る)を伝えた | __:__ 理由:____ |
| □ | 警察に通報・相談した | __:__ 警察署:____ 受理番号等:____ |
| □ | 警備員・ビル管理会社と連携した | ______ |
| □ | 相手に書面で回答・警告した | 送付日:____ |
| □ | 弁護士に相談した | 相談日:____ |
| □ | 取引先の場合、相手方の会社に申し入れた | 申入れ日・相手:____ |
上司の判断:□ カスタマーハラスメントに該当する □ 該当しない(正当な苦情として対応を継続) □ 判断を相談窓口に依頼
理由:____________________
上司(所属・氏名):______ 記入日:____年__月__日
4. 被害を受けた従業員への配慮(相談窓口・総務が記入)
| ✓ | 配慮の内容 | メモ |
|---|---|---|
| □ | 本人から心身の状況を聴いた(面談日:____) | |
| □ | 今後の対応から本人を外す・担当を変更した | |
| □ | 休憩・休暇の取得を勧めた | |
| □ | 産業医・医療機関・外部の相談先を案内した | |
| □ | 業務により負傷・発病した場合の労災の手続きを案内した | |
| □ | 報告・相談したことで不利益な取扱いをしないことを本人に伝えた | |
| □ | 本人の同意を得て、共有する範囲を決めた(共有先:____) |
5. 再発防止
| 項目 | 内容 | 担当・期限 |
|---|---|---|
| 同じ相手への今後の対応方針 | □ 窓口を一本化(担当:____) □ 今後の取引・利用をお断り □ その他____ | ____ |
| 対応の基準・手順の見直し | ______ | ____ |
| 設備・体制の見直し(録音機能、防犯カメラ、複数配置など) | ______ | ____ |
| 従業員への共有・研修(個人が特定されない形で) | ______ | ____ |
| 商品・サービス・案内の改善(苦情の原因がある場合) | ______ | ____ |
| 確認 | 氏名 | 日付 |
|---|---|---|
| 相談窓口・総務 | ____ | ____ |
| 責任者 | ____ | ____ |
完了日:____年__月__日